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コンピュータ関係をつぶやきます。世の中の役に立つことを書いていきたいです。

生産性(伊賀泰代著)を読んでのメモ

正月休みに
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を読んだので、マーケットプレイスで売却する前に気になったことをメモする。

著者はマッキンゼーコンサルタントあがり人事部に合計17年いた方。
http://igayasuyo.com/profile
↑こんな方ですね。

本自体は平易な文章で読みやすく、1時間半くらいで読めます。
価格が1600円ということを考えると、もう少し読み応えがほしかったところ。
内容自体は納得できるところがいくつもありました。

生産性とは、アウトプット ÷ インプット で算出するもの。
インプットは、投入したリソースを表し、アウトプットは顧客が評価する価値で評価される。
著者が言いたいのは、サラリーマンから見たときの案件ごとのアウトプット=利益だけではなく、
会議やレポート作成などの単体作業一つ一つの生産性を向上させることで、全体の生産性が上がる
ということを言いたいのだと思われる。
マッキンゼーでは個人プレイだけでは成果が限定的になるので、チームで生産性をあげることが大事だそう。
(そのあたりは日本の会社にいると、へぇそうなんだくらいしか感じられないところではある)

生産性を向上させるターゲットとなっていて、印象に残ったものとしては「会議」について

会議の目的は
1.決断すること
2.洗い出しをすること(リストを作ること)
3.情報共有すること
4.合意すること=説得すること=納得してもらうこと
5.段取りや役割分担など、ネクストステップを決めること
と5つあると著者は述べている。

会議を短くするコツは、作成した資料を説明しないことと著者は述べている。
たしかに資料の説明は資料作成者に対する褒美であり、それは無駄だという意見は納得。
(しかしながらよく資料を作る側の人間としては褒美がないのは寂しさも感じる)

会議で決定をさせるには、ロジックを作り、そこに情報を当てはめることと述べているが、
ロジックを作って偉い人に納得させるのが結構大変ですよね…実際のところは、そう簡単にはいかないわけで…

あとは、印象に残ったのは新人のコンサルタントにはストップウォッチを持たせて、調査、分析の時間を測らせて報告させるというところ。
確かに一つ一つの作業の時間を測ると見える化できるよね、と個人で思ったことがあったが、結構面倒くさくなりやめてしまった経験がある。一人でやっていてもむなしいだけで、ある程度複数人で挑まないといけない。
新人コンサルタントとシニアマネージャでは実力差が雲泥の差で、実力ある人から言われたら確かに従うかもしれない。

この本の中で生産性は、イノベーション=革新、インプルーブメント=改善の2本柱で高めよ、と書いてある。
改善は3%の生産性UP、革新は3割アップと述べているが、日本の会社の中で革新が起きていることは目にしたことがなく、たとえ自分たちが改善しても、改善していないほかのチームの仕事をその分任されそうで、いまいちモチベーションが沸かない。そんな環境自体が良くないんだと、自省しつつ。